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2006年8月 8日 (火)

「今度は、華麗な宴にどうぞ」

夏におすすめのアルバムということで、ジュリーのベスト5をご紹介しました。
今日は第4位の「今度は、華麗な宴にどうぞ」のレビューというか、僕個人の思い入れを語りたいと思います。

このアルバムに添えられた「歌いたい 自分の為に 歌いたい 声がかれるまで 死にたい いつか舞台で 死にたい 歌を枕に」というジュリーのメッセージ、すっかり丸暗記しています。この文言、今もなお沢田研二らしいなと思うし、ずっとライブを続けてもらいたいと願っています。

で、このアルバム「今度は、華麗な宴にどうぞ」ですが、1曲目のダーリング。どうしても水兵ルックで歌うジュリーのイメージが強いですが、昔のヒット曲というだけでは片付けられないほど、すごくカッコいい曲です。とくにギターをじっくり聴いてみて下さい。鬼気迫る疾走感と、艶のあるジュリーの声。ダーリングは今なおライブでもかなり頻繁に歌われている曲だし、78年の曲ながら、他の新しい曲と並べても古さも感じられないし、一切の遜色がありません。

2曲目の酔いどれ関係は、シングル「ヤマトより愛をこめて」のB面ですが、世のベーシストを志す方はとくに必聴。おいしいフレーズ満載ですよ。

3曲目のハッピー・レディは、南国ムード漂うパーカッションと、懐かしめのメロディが夏向きです。

4曲目の女はワルだは、ちょっと女性コーラスがものまね王座決定戦みたいでショボいのであまり好きじゃないです。ですが、

5曲目の探偵(哀しきチェイサー)は一転してハードボイルドな世界に誘われます。この時代のジュリーのバラードはとても切なく、のびのある声で、男の僕でさえシビレてしまいそうです。まさに「孤高のシンガー!」

6曲目の「ヤマトより愛をこめて」。このバージョンはシングルと違ってギターも控えめです。ギター弾きの僕がいうのもなんですが、こっちのバージョンのほうが好きです。思い起こせば「さらば宇宙戦艦ヤマト」は本当にはまりました。プラモデルも作ったし、超合金のヤマトの模型は、今も部屋に飾っています。先日もDVDを観たのですが、エンディングでジュリーの歌が流れると、目頭が熱くなりました。「遠い明日を思うことは 愛するひとのためだけでいい」。意味の深いコトバだと思います。

7曲目のお嬢さんお手上げだはダーリングのB面。「酔いどれ女なら ふざけてもみるけど まごころを見せられちゃお酒も出せない」、この曲をはじめて聴いたのは、歌詞の意味なんかまるで分からなかった小学生のときですが、大人になった今になってジュリーの歌詞をよく聴き、歌詞の意味を考えると、新たな感動が起きます。ジュリーファンの先輩方、うらやましいでしょ?

8曲目グッバイ・マリア。この曲も女性コーラスが安っぽくて、もったいない。ただ当時はコーラスなんか、こんなもんだったのかも知れないですね。

9曲目スピリット、離婚のために離れて暮らすことになった息子へのバラード、アルバムの最後に異例のテーマです。ジョージがかわいそうで、泣けてきます。本当にかわいそう。昨今の風潮に逆行しますが、僕は自分のエゴで子どもにトラウマやハンデを与えることは、よくないことだと思っています。神前や仏前でデタラメな誓いを立てる以前から、男は父親の、女性は母親の美学をもっと探求すべし。と、生意気なことを申しました。

今度は、華麗な宴にどうぞ。 Music 今度は、華麗な宴にどうぞ。

アーティスト:沢田研二
販売元:ユニバーサルミュージック
発売日:2005/03/30
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コメント

こんばんわ、
「今度は華麗な宴にどうぞ」~いいですよね、夏のアルバム。というか、夏の蒸し暑いミッドナイト、というイメージです。まさに♪寝苦しい夏の夜のブルーの闇に・・・といったところでしょうか。
僕も初めて買ったジュリーのアルバムで思い入れも深いです。僕のブログにもちょくちょく登場しております。
サウンド的にはドラムもほとんど聞こえないし、
曲によってはギターの音すらかすかにしか聞こえない曲もありで、こういったミックスは当時の流行りだったのでしょうか?

投稿: keinatumeg | 2006年8月 8日 (火) 22時23分

keinatumegさん、コメントありがとうございます。
当時のアレンジは、どうしても「歌謡曲」の立場が強かったのと、聴き手の音響設備がショボかったせい(僕もてんとう虫のカタチのポータブルレコードプレーヤーからスタートしましたし)もあったと思います。
だから、佐野元春みたいにリミキシングやマスタリング、あるいはバックの演奏の録り直しなんかすれば、もっと輝き出す名曲も多いと思います。
ただ、なかにはソウルやリズム&ブルースの影響が色濃い楽曲なんかもあって、永遠のカッコよさも感じます。
ライブ等ではアレンジを変えて演奏する曲も多く、やはり他のシンガーと違う、ジュリーのライブパフォーマーとしてのこだわりも感じられますよね。

投稿: tomi | 2006年8月 9日 (水) 16時06分

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