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2006年8月22日 (火)

「A WONDERFUL TIME.」

夏のおすすめアルバムということで、第六感、今度は華麗な宴にどうぞ、"S/T/R/I/P/P/E/R"と、僕の思い入れだけで3枚のアルバムを紹介してきました。今日は第2位「A WONDERFUL TIME.」について書かせていただきます。
前作のワイルドな"S/T/R/I/P/P/E/R"とはうって変わって、このアルバムは都会的です。

1曲目言わずと知れたおまえにチェックイン。コーラス陣が豪華な曲です!そういえば「博多どんたく」のテレビ中継のときに、まだ「まずいリズムでベルが鳴る」をリリースする前の大沢誉志幸がビデオ出演して、「ハッピーな気持ちで作った曲なので、ハッピーに歌ってくれればうれしいです」っていうコメントをしました。そのときはこのおまえにチェックインと「Hey!ミスター・ハリウッド」という曲を演奏したと思います。当時、あわててラジカセをテレビの前に置いて録音しました。「Hey!ミスター・ハリウッド 黒いリムジン Hey!ミスター・ハリウッド ドアを開ければ みんな見てる 噂してる~」という歌詞だったと思いますが、そのときのテープも行方知れず。もう一度聴きたい。「アンタはオイラの憧れ カモナ・ベイベー、ベイベー、カモナ・ロックンロール♪」

2曲目はNOBODY作曲のPAPER DREAM。「人生ってやつが お前をNeed You」っていう気障な歌詞をサラっと歌えるのも、当時のジュリーらしいですね。

3曲目、STOP WEDDING BELLもおまえにチェックインと同様に大沢誉志幸の作曲です。「忘れかけてた愛しいお前」って歌詞、「???」なんですが、ノリのいい曲ですね。ライブでは「車走らせお前の元に急ぐ(ブルーバードで)」とか、「(お願いだから)Stop wedding bell」とか、アドリブ全開で、観客をのせるの、本当にうまいですね。

4曲目WHY OH WHYは作詞・作曲が佐野元春。コーラスにも参加していますが、まさに都会的に洗練されすぎていて、曲調やアレンジは佐野元春っぽくない曲だという印象です。きっとこのアルバムのコンセプトにそって書き下ろされたのではないでしょうか。ただ、その頃の佐野元春の、シチュエーションやロケーションが聴き手にリアルに目に浮ばせるような曲という点では「さすが!」だと思うし、ジュリーの、曲を完璧に自分の世界のものできる技量とが一体となって、ドラマチックに聴くことができます。ギターのソロが気持ちいいです。

5曲目のアルバムタイトル曲、A WONDERFUL TIME、カッコいい曲です。三浦徳子さんはいい詩を書きますね。海の青さと「すみれ色の瞳」、「琥珀色のうぶ毛」のコントラスト。また、ジュリーの歌の上手さがとくに引き立つ曲だと思います。

6曲目WE BEGAN TO START、大沢誉志幸の作曲です。「"S/T/R/I/P/P/E/R"」のそばにいたいのレビューでも語りましたが、ジュリーはロッカバラードの達人です。そして、吉田建のアレンジもすばらしい。

7曲目氷づめのHONEY、作詞・作曲はジュリー。「大切にしたげる」って歌詞がジュリーっぽいですよね。

8曲目ZOKKON。おまえにチェックインのB面。ギター、むっちゃかっこいい。そういえば当時、このアルバムのギターを夢中でコピーしました。コード起こしとか、いわゆるバンドスコアを見ずにコピーする方法を学んだのがこの「A WONDERFUL TIME.」です。

9曲目パフュームのシンプルなギターや、淡々と歌うジュリーのボーカルが好きです。この歌の「あなた」という女性はどんな人なんだろう。男のところまでリムジンでお迎えがくる。きっと年上の高貴なお方なんでしょう。歌詞の意味があまり理解できていなかった当時は、すごくキレイなラブ・ソングだと思っていたのですが、なかなかどうして意味深な詩ですね。片方だけのイヤリングはまずいって、「あなた」は亭主持ち。でも、こちらも「許されない愛」ほど夢中でもないし・・・。

10曲目、素肌に星を散りばめては、シングル向け(?)と思うくらいキャッチーな曲で、当時放映されていた沢田研二ショーやその他歌番組でもよく演奏されていた記憶があります。最近では2004年の正月コンサートで久しぶりに演奏されました。

前回"S/T/R/I/P/P/E/R"では熱く語りすぎたので、今回はかなり急ぎました。"S/T/R/I/P/P/E/R"の次のアルバムとしては、ガラっと雰囲気も変わり、ポップな仕上がりになっていますが、何かに対して、「こんなアルバムも作れるんだ」と主張しているようにも感じられます。夏向きのアルバムという点ではご納得いただけると思います。

A WONDERFUL TIME Music A WONDERFUL TIME

アーティスト:沢田研二
販売元:ユニバーサルミュージック
発売日:2005/03/30
Amazon.co.jpで詳細を確認する

と、書いていたら澤会からお知らせが。

ジュリーのライブ映像13作品のDVD化です。さっそく息子とふたりで、嫁さんにお願いしなければ。

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コメント

このアルバムは本当に夏らしいアルバムですね。
今はとても好きなアルバムなんですけど、発売当時は「なんだか小粒な曲ばかりだな」と生意気にも思ってしまったものです。3分~4分の曲ばかりなのと、耳障りのよいアレンジが、そう思ってしまったのでしょうか??
「ワンダフルタイム」「ストップ~」「素肌に星を~」「パフユーム」・・今はとても好きな大事な曲ばかりです。(氷詰め~だけは今も??ですが)
元春さんが作った「WHY OH WHY」、松田聖子さんの「今夜もソフィストケート」という曲に前半のメロが流用されており、ラジオで聞いたときはびっくりしました。
82年ツアーの「パフユーム」は物凄くスローアレンジでとてもかっこよかったです。
ありましたね~「Hey!ミスターハリウッド」!当時のジュリーブランドがプンプンの曲でしたね。

投稿: keinatumeg | 2006年8月22日 (火) 23時16分

keinatumegさん、コメントありがとうございます。
このアルバムが発売された年はザ・タイガースの同窓会があり、アルバム「1982」のリリースやライブなどのノスタルジックな活動を並行していた時期ですから、対極的なコンセプトで作られたアルバムだと思っています。
他のアーチストも、国内ではナイアガラトライアングルvol.2やロンバケ、洋楽ではバーティー・ヒギンズやエア・サプライ、フリオ・イグレシアスなどの、やや大人向けの耳当りのいいポップスがヒットした時期ですから、ジュリーがこんなアルバムを出したのも納得できる、かな(?)。
粒の揃いすぎた毒のないアルバムといえば、そうなんですが、いい曲ばかりなので、またライブでも聴かせて欲しいですね。

投稿: tomi | 2006年8月24日 (木) 09時36分

「ドライヴしながら,カーステレオで楽しんでもらえるようなアルバム、という意図で制作した。前作『STRIPPER』が精鋭だったから,収録曲は,声域をゆるくして,聴いていて心地よい感じ、にした。アルバムの為に曲が揃い,先行シングル曲が選ばれた。【ZOKKON】には自信が有ったけれど,やっぱり【おまえにチェックイン】のほうが,いい曲ですよ。」//〜当時,ジュリーがラジオで語った概要です。

投稿: ―藤棚― | 2008年5月14日 (水) 20時27分

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